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ボーイスカウトって何ですか?

ボーイスカウトは、グループ活動、野外活動、奉仕活動をとおして『自立心のある健全な青少年の育成』を目的とした、世界的な社会教育運動と定義されています。

 

簡単にいえば、いろいろな体験を通じて、将来自立した青年・成人になり、社会や他の人の役に立てるように育てようという教育団体です。

 

その特徴は、

(1)20年間続く一環教育
活動は、小学校入学前の9月から大学生、社会人まで約20年続く息の長い一環教育です。それぞれの年代で、活動のねらいや内容はかわってきます。年齢にあった体験ができるようにいろいろなプログラムが工夫されているわけです。
兄弟が少ない現代、異年齢、年代をこえた子供たちのふれあいを通して、幼い者をいたわる心や、目上の人への礼儀などを学んでいきます。

 

(2)自然の中が教室です。
野外が基本的な活動の場です。キャンプやハイキングをとおして元気でたくましい子供たちを育てることがねらいです。

「テントを張る」「火をおこす」「食事をつくる」

グループの仲間と力をあわせ、励まし合い、たくさんの技能や知識を体験の中から身につけます。

 

(3)個性を伸ばす教育...そして自発活動
ボーイスカウトはキャンプや募金だけではありません。その活動の中には、いろいろな体験を助けるバッチシステムがあり、「天体観測」「コンピュータ」「学校のクラブ活動」など、さまざまな活動プログラムが含まれています。そして、子供たちが自分たちでやりたいこと、やらなければならないことを自発的にプログラムを立てていけるように指導されています。

 

(4)世界に広がるボーイスカウト運動

ボーイスカウト運動の目的・教育システムは世界共通です。名称も世界共通で、「ボーイスカウト」または単に「スカウト」と世界中で呼ばれています。現在、世界スカウト機構に161 の国と地域が正式加盟し、約3,000万人が活動しており、世界事務局がスイスのジュネーブに設置されています。また、これまでに2 億5,000 万人以上の人々が人生の一時期をボーイスカウトとして体験して、それぞれの社会の有能な一員として活躍しており、この運動の実績は高く評価されています。この数字は、ボーイスカウト活動が世界的規模で発展していること、その意義が広く世界に認められた証といえます。

 

そんなボーイスカウト運動は、1907年7月29日~8月9日の間、イギリスのブラウンシー島に20人の少年を招待して行なわれた「実験キャンプ」からスタートしました(少年たちのキャンプは8月1日~8月8日)。 都会育ちの少年たちにとって、このキャンプは夢と冒険にみちた初めての体験でした。

このキャンプを主催したベーデンーパウエル卿(B-P卿)は、この体験をもとに翌年「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどのなかで発揮させ、「遊び」をとおして少年たちに自立心や協調性、リーダ-シップを身につけさせ、社会に役立つ人材を育成することを目指しました。

 

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